イセヒカリがもつ遺伝子とは?
凡そ世の中は陰々と重なりても立たず、
陽々と重なるも又同じ。
陰陽々々と並び行るるを定則とす。
譬えば寒暑昼夜水火男女あるが如し。
人の歩行も右一歩左一歩、
尺取虫も屈みては伸び、屈みては伸び、
蛇も左へ曲り右に曲り~此の如くに行くなり。
寺田一清『二宮尊徳 一日一言』
仕事で自分が思い描いていること、やりたいこと、やらなければならないことが遅々として進みません。
実際は進んでいるのでしょうが、中々、成果や目に見える形として現出してこないとき、気持ち晴れ晴れとはいかないものですね。
きっと陽転するときが来るでしょう。
焦らずに足元見て、今できることを真心こめて。
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8月に入ってそろそろ穂が出てき始めるので、イノシシ対策のネットを張りました。
(7月31日時点の旺盛な稲くん。ちょっと穂が見え始めてます)
ここのところ、イセヒカリについて整理しています。
「山口イセヒカリ会」の資料から、簡単に要約しているのですが、
原種調査と共に、遺伝子分析もされています。
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らしいのです。
これは平成10年に、静岡大学の佐藤洋一郎先生に分析依頼し、翌11年に判定されたとのことです。※佐藤先生は、在来稲の遺伝子分析では第一人者。
僕は素人なので「熱帯ジャポニカの遺伝子」、と言われてもピンときません。
ただ、ウンカ(台風に乗ってくる害虫)への耐性が強いのは、この遺伝子が関わっているのではないかと文脈から受け取れました。
何故、熱帯ジャポニカの遺伝子が組み込まれたのか不明だけれども、かなり自然交雑を起こしているということが、試験栽培で分かってきたそうです。
とにもかくにも、平成元年の発見から、原種調査など10年以上を掛けて、イセヒカリという品種が突き止められていったことは確かです。
栽培特性などを聞いて、
「本当かいな?」
とちょっとびっくりしました。
次回、イセヒカリの特性を簡単にまとめようと思います。
合掌