稲の倒伏対策 | 半農半Xの実践 in 山口宇部
真理は感動を通してのみ授受せられる。
だがそれには、教師自身の生きた真理に対する感動こそ、
その根源といえよう。
寺田一清『森信三先生 一日一語』
森信三先生は、教員養成課程の学生たちに修身の講義をされていたので、
教師、教育者が想定されてます。
でも、親や組織の上に立つ者も同じですね。
自分の心が震えなかったことを、他者に伝えようとしても、
なかなか伝わらないような気がします。
そして、感動は五感を通した経験から生まれる、と僕は思っています。
日本人が長く続けてきていた昔ながらの稲作が、五感や身体性を研ぎ澄ます為の方法の一つだと思うのですが、どうでしょうか。
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今年の米作り(無農薬、無施肥)は、8月の長雨で生育が遅れていました。
しかし、9月に入ってからの好天で、登熟が進み、何とか稲刈りを迎えられるまでになってくれました。
昨年は倒伏(稲が根元からバッタリと倒れる)した反省から、今年の稲作では、
「倒伏させないこと」
を一番の目標に取り組んできました。
(昨年の倒伏状態。恥ずかしいですが。。。)
対策として実施したのは4つ。
① 貝化石を撒いてケイ酸を補充 ※貝化石は、化学肥料ではありません。
② 徒長苗を作らない(苗を背高のっぽにしない)
③ 7月の中干 ※昨年は色々考えて未実施でした。
④ 出穂後の水管理
倒伏対策の結果は…
部分的には怪しい箇所がありましたが、稲刈りまでしっかり直立してくれました。
昨年より粒数も多く、粒も大きめです。
「やっぱり、素人には無理なんかなぁ。」
と少し気を落とした昨年でしたが、一寸前進できた気がします。
正直言うと、どの対策が一番奏功したのかは、解りません。
でも、効果があったことは確かなので、来年の稲作でも最低限、今年と同じことをする必要があるという事は分かりました。
植物や農業について、専門的に学んだことはなく、大学のサークルで有機農業のお手伝いをしていた程度の経験しかありません。
その大学時代、山形県高畠町(日本の有機稲作先進地区)の皆さんと交流した時に、聞いた一言。
「まだ20回しか、米作りしたことない」(高畠町で有機農業を営むオジサン)
強烈な印象が残っています。
僕はまだ2回目です。
まだまだ経験できることが沢山ありそうです。
20回目には、それなりにできるようになっているかもしれませんが、
「20回しかやったことない」って言ってみたいです。
なんかカッコいいので。
合掌