「半農半あきない」実践録

「自給農」「あきない」を中心とした、日々の所感実践録

2015年 稲作日程 | 半農半X(エックス)実践3年目 in 山口宇部

 

f:id:tack3110:20140607142443j:plain

(2014年の田植え風景)

 

 

真の教育は、何よりも先ず教師自身が、

自らの「心願」を立てることから始まる。

 

               寺田一清『森信三先生 一日一語』より

 

 

家庭での教育者=親

会社での教育者=上役、経営者

 

となるのだと思います。

 

3歳半の娘を見ていると、子供の感受性の豊かさ、親を見る鋭さを感じることが多々あります。

 

子供の躾け、社員教育(今ならコーチングとか)といったことは、いつも大変な関心事です。

僕もそうなのですが、どうしてもスキルやノウハウといった方法論に注目しがちです。

 

本当はそれら方法論に先立って、「自分の人生で果たすべき役割、中心的な人生観、価値観を問い続けること、それを日々の生活の一つ一つにどのような形で実践していくか?」が肝だと思っています。

 

が、、、

なかなか出来ていない現状です。

 

いつも自分の軸と、些細なことでもその具現化としての実践が見られているし、

自分が教育する立場にあれば(というか、全ての人がある面からすると教育的立場になっているはずです)、それが森信三先生の言う「真の教育」へ繋がっていくものだと思っていますがどうでしょうか。

 

***

 

目をこすっていると…

3月になってしまった印象です。

 

半農半X(エックス)を実践しようと地元に帰ってきて、3年目を迎えています。

 

半農の部分では、日本人の主食のコメだけは絶対に取り組むことに決めています。

「農薬や化成肥料を使わない安心できるお米」は絶対条件で、加えて、「美味しいお米」にもできればしたいという思いはあります。

 

しかし、「生活に農がある」「農を通じて人が繋がる」「農を通じて感性を鍛える」という点に、半農生活の意義を感じているので、正直、「味は二の次」という考え方でもあります。

 

この辺の考え方が、本業で稲作農家をされている方と決定的に違うので、「甘い!」と言われそうです。

 

僕が自分自身のやっていることを「農業」と呼ばす、単に「農」と言っているのも、この理由からです。分かりにくいですね(笑)

 

 

 

2015年の稲作計画

3月に入って、今年の稲作日程、準備をしないといけないと焦り始めています。

 

取り敢えず、日程を組みました。

 

4月上旬~育苗45日間(品種:イセヒカリ

5月頭  レンゲ刈りとすき込み

5月末  田植え

6月   手押し除草

9月中旬 稲刈り

 

ざっくりこの予定で行こうと思います。

 

 

 

ポイントは2つ

 

  • 育苗期間を約10日長く。
  • 田植えは約1週間早く

 

我が家の田んぼは、コナギという宿根性の雑草が非常に頑固に蔓延るので、雑草に負けないようにできる限り成苗を植えたいということで、45日育苗期間を確保したいと思っています。

 

慣行農法の苗が幼稚園生としたら、高校生くらいでしょうか。

 f:id:tack3110:20140606101352j:plain

(昨年の苗。これよりもっとガシッと!)

 

昨夏は冷夏と長雨だったのですが、年々猛暑日が多くなっている傾向なので、日程も前倒しする方が良いというアドバイスもありました。

 

 

 

 

難しいこと

それは、正解がないというところです。

 

大学時代の有機農業サークル「昔ながらの田んぼの会」で訪れた、山形県高畠町のある有機農家の方の言葉が印象的でした。

 

「まだ20回しか、米作ったことが無い。」

 

コメ作りは1年に1回なので、20年間コメ作りをやっていることになります。

へべれけになりながら、日本酒を酌み交わした時に聞いた一言が、いまだに強烈な印象で突き刺さっています。

 

「正解がない有機稲作」

 

この高畠の有機農家の方の言葉にも、実感がこもっていたと思います

 

もうすぐ春、今年もコメ作りのシーズンが始まります!

 

合掌