「半農半あきない」実践録

「自給農」「あきない」を中心とした、日々の所感実践録

2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

小田原を訪ねる

古来女をつくる事は易いが、手を切ることがむつかしいといわれる。 同様に仕事を始めることはやさしいが、シメくくりをつけることは難しい。 いわんや人生のしめくくりにおいておやである。 知らず、何を以てこの世の〆めくくりと考えるべきか。 寺田一清『…

朋 遠方より来る

人は退職後の生き方こそ、 その人の真価だといってよい。 退職後は、在職中の三倍ないし五倍の緊張をもって、 晩年の人生と取り組まねばならぬ。 寺田一清『森信三先生 一日一語』 この退職は「定年退職」のことなので、一寸、今回の僕の場合とは異なります…

引越し手続きと情報格差

お酒は利き酒の飲み方にかぎる。同時にそこには、すべての物事の味を噛みしめる秘訣がこもる。 寺田一清『森信三先生 一日一語』 お酒は好きな方で、学生時代から色々と痛い目を見てます。 酔っ払って気分が高揚し、楽しくなるために飲んでいたようなところ…

松本で育苗勉強

しばらく間が空いたのですが、先日の3連休で松本の稲作師匠のところへ行って きました。 以前にも書いたのですが、昨年は農協からコシヒカリの苗を購入しての稲作で した。 そういう意味で、今年が本格的な自給用の有機稲作元年。 書籍で読んだ内容と、実際…

衝動買い

節約は物を大切にするという以上に、 我が心を引き締めるために有力だと分かって 人間もはじめてホンモノとなる。 寺田一清『森信三先生 一日一語』より 森信三先生が言われている躾の三原則は、 ・自分からあいさつをする ・履物を揃える ・腰骨を立てる で…

自転車通勤の風景

この2週間が東京での最後の生活ということで、自転車で都内を通勤するのもあと数えるほどです。 人間の悲しい性で、残り僅かとなると急に愛おしくなったり、名残惜しくなったりするもんです。親孝行は、親が元気なうちにするのが良しです。 これまでは通勤中…

最後の上京

ものにもたれる人間は、 やがて人にもたれる人間になる。 そして人にもたれる人間は、 結局世の中を甘く見る人間になる。 『森信三先生 一日一語』(寺田一清)より 僕は結構、世の中を甘く見ている方だと思います。 よく言えば楽観的。なんとかなると思って…

退職挨拶の行脚

(楠公旗文)非 は理に勝つ事あたわず理 は法に勝つ事あたわず法 は権に勝つ事あたわず権 は天に勝つ事あたわず天 は明らかにして私なし 如何なる権力者も、天には決して、勝つ事出来ぬなり。 譬へば理ありとて頼むに足らず、押さるることあり。 且つ理を曲…

あのとき

生きしにと よのはかなさを よくみれば 氷と水と 名のみかわりて 『二宮尊徳 一日一言』(寺田一清)より 3年前の今日、僕は仕事で中国の常州市というところにいました。 お客さんの生産現場での立会確認のアテンドを終えて、まとめをしていたとき、 「仙台…

最後の稽古

勤苦分外に進めば、則ち富喜其の中に在り。遊楽分外に進めば、則ち貧賎其の中に在り。勤苦分外に進むは譲なり。遊楽分外に進むは奪なり。貴賎貧富の得失は、譲奪の二途にあるのみ。 『二宮尊徳 一日一言』(寺田一清)より 今まで染み付いている習慣で、どう…

古事記をちょっと学ぶ

人にして徒に目前の利を謀らば、則ち禽獣となんぞ択ばんや。 人の人たる所以は推譲にあり。 此に一粒粟あり。 直ちにこれを食えば則ちただ一粒のみ。 若し推して以て之を種(う)え、秋実を待って食えば、 則ち百粒を食うも、猶お且つ余りあり。 是れ則ち、…

退職の挨拶

夫(そ)れ世の中の汝等が如き富者にして、 皆足る事を知らず、 飽くまでも利を貪り、不足を唱ふるは、 大人のこの湯船の中に立ちて、屈まずして、 湯を肩に掛けて、湯船ははなはだ浅し。 膝にだに満たずと、罵るが如し。 『二宮尊徳 一日一言』(寺田一清)…

育苗の勉強

どうしたら子供たちを、真に忍耐づよい子にすることができるか。 第一は人生に対して「立志」のタネマキがなされねばならぬ。それには、親なり教師たるものが、まず自己の「心願」を立て、日々を真剣に生き抜くこと。 第二は、子供らを、ある程度肉体的苦痛…

父の古希

教育とは流水に文字を書くような果ない業(わざ)である。だがそれを巌壁に刻むような真剣さで取り組まねばならぬ。 『森信三先生 一日一語』(寺田一清)より 大学4年の教育実習、卒業後2年間の日本語教師で少し「教育」を齧ったのですが、人に教えるという…