「半農半あきない」実践録

「自給農」「あきない」を中心とした、日々の所感実践録

チュプのこと

愚人といへども悪人といへども、能教ふべし、

教て聞ざるも、是に心を労するする事勿れ、

 

聞ぬとて捨る事なく、幾度も教ふべし、

教て用ひざるも、憤る事勿れ、

 

聞かずとて捨るは不仁なり、

用ぬとて、憤るは不智なり、

 

不仁不智は徳者の恐るる処なり、

仁智二つ心掛けて、我が徳を全ふすべし。

 

               寺田一清『二宮尊徳 一日一言』より

 

 

「現代のコーチング本やノウハウものより、二宮尊徳!」

 

と思っています。

 

教え導く相手がいる場合、「相手が聞かなくても、聞いて実践していなくても、それに心とらわれることなく辛抱強く教え導くことが、自分自身の徳を積む(=先祖、父母の徳に報いる)こと」という教えだと理解しました。

 

これからどんなことが待ち構えているか分かりませんが、子育ても一緒かなぁと感じています。

 

子供に、あまり口やかましく言うつもりはありませんが(笑)。

 

***

 

実家の飼い犬、ラブラドルレトリバーのチュプが一昨日亡くなりました。

 

14歳でした。

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(昨年10月に撮影。黒いのがチュプ。案外元気そうですが。。。)

 

2年前に母犬のセナ(妹が名づけ)が亡くなって、急に老け込んでいたのですが、

ここ1年は散歩も家の前をヨタヨタするぐらいのようでした。

 

 

最後の1週間は、出ない声を振り絞って何か訴えるように吠えており、夜、横に布団を敷いて寝ていた母も、睡眠不足になるくらい心配していました。

 

息を引き取る場面は看取ってあげられなかったですが、最後まで母が献身的に見てあげていたので幸せだったと思います。

 

そして、チュプが生まれた瞬間から面倒を見ていた母。

ご飯が食べられなくなり、日に日に骨と皮になっていくチュプを見て、ある程度覚悟はしていたようですが、やはり喪失感は強いようで心配です。

 

たかが犬ですが、母にとっては共に生きた大切な存在でした。

(もちろん他の家族にとってもですが、特に母)

 

 

天国で母犬セナと仲睦まじくしていることだと思います。

 

 

ちなみに、「チュプ」という妙ちくりんな名前は僕が付けました。

大学3年の夏に実家に帰省した時、なぜか書棚にあった「アイヌ語辞典」から

見つけた言葉でした。

 

「チュプ」という単語は、アイヌ語「太陽」という意味でした。

 

合掌