「半農半あきない」実践録

「自給農」「あきない」を中心とした、日々の所感実践録

2014年の稲作終盤戦 脱穀から籾摺り | 半農実践 in 山口宇部

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推譲は創業の道なり。

分度は守成の道なり。

推譲に因って興らざる者はあらず。

分度によって保たざる者はあらず。

 

 

           寺田一清『二宮尊徳 一日一言』より

 

 

 

推譲、分度、そして報徳。

 

二宮尊徳の実践的教えで、中心的な思想です。

 

家業でも、「推譲」を丁寧に実践していきたいと思っています。

過剰サービスではなく、今の身の丈に合ったことで、お客さんの役に立つこと。

 

以前お会いしたある会社の社長さんの言葉「先出し」も、

「推譲」に繋がっているのだと思います。

 

 

***

 

 

10月4日に脱穀をしたのですが、そこから東京への出張等々、仕事の予定が立て込んでいました。

 

やっと籾摺り…

脱穀が終わってから、仕事しながら籾摺り(もみすり:籾殻を取り除く作業)のことがずっと気になっていました。

 

しっかり天日干しもして、保冷庫に種籾で保管しているので、焦る必要はないのですが玄米にならないと終わった気がしないです。

 

 

そして、去る10月20日に籾摺りを決行。

籾摺り機は、皆で共用しているので、区分けしないと農薬を使った籾殻と混ざってしまいます。去年の反省もあり、今年はしっかり我が家の籾殻を仕分けして確保できました。

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去年より植え付け本数を少なくしたのですが、思ったより収量(玄米重量)は落ちませんでした。

 

一粒一粒が、昨年より大きくふっくらとしており、田んぼを貸してくれている親戚のオジサンが、

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 「こりゃ、良いコメじゃ。」

 

と言ってくれました。

 

 

 

これが一番うれしかったです。

 

 

 

さて、新嘗祭が終わったら、この新米を玄米で賞味し、お世話になった友人知人には精米したものを心ばかり贈ろうと思います。

 

 

何度か心配な事件もあった今年の有機無農薬稲作ですが、

無事に収穫まで完了し、ホッとしています。

 

 

結果的には、去年より手ごたえがあり、来年に向けて一歩前進した気持ちです。

新嘗祭終わって、この新米を食べるのが楽しみです。

 

 

 

 

 

合掌