日照不足
借金を隠蔽するは
益々借金を増長せしむるの途なり。
宜しく之を神棚に飾りて、
念々返済を心かくべし。
寺田一清『二宮尊徳 一日一言』
尊徳(二宮金次郎)の『報徳記』や『夜話』に出てくる領主は、どれも借財で困窮していながら、身に沁みついた贅沢な生活をやめられない人ばかりです。
現代は、尊徳の生きた江戸時代(天明、天保年間)より、はるかにお金の仕組みが複雑になっています。
過去に自分が借りた金だけでなく、見えない形、見えにくい形で様々な「未来への借金」をしている恐れがあることに注意していた方がいいと思っています。
「未来への投資」と言える場合もありますが。。。
尊徳が「神棚に飾りて」というのが、個人的には面白いのです。
借金の重みを、八百万神々への祈りと祓(はらえ)と同じくらいの重みで心得るべき、というメッセージです。
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8月に入って、台風、長雨と続いています。
近年のように連日猛暑でないので、人間にとっては過ごしやすいかもしれません。
しかし、この時期、農作物には、たっぷりのお日様が必要です。
今朝の宇部市も大雨で、広島では土砂災害も発生している模様です。
宇部で取り組んでいる自給用の小さな田んぼでは、稲穂がほぼ出揃っており、これから更に実りを深めていく大切な時期です。
(8月17日の稲の様子。だいぶ穂が出てきました)
専業農家の皆さんは、この日照時間の少なさに気が気ではないと思います。
1週間ほど前のニュースで、
「日照時間が、例年の30%程度」
しかないと報道していました。
それからも、刺さるような日差しも、うだるような暑さもありません。
1993年のコメ不作の再来、とならないことを願ってやみません。
一方で、今年のような天候、災害を通じて、自然と付き合う農業、稲作の重要性、低食料自給率の深刻さについて、一人でも多くの人が考えるきっかけとなることも願っています。
合掌