山下清展 in 山口
天地の大父母なり。
国家困窮せば則ち
大父母を頼むの外、復(また)他術あるなし。
苟も(いやしくも)大父母を頼まば、
則ち興復せざるを憂えん。
何を大父母を頼むと謂う。
荒蕪を墾闢(こんぺき)し、穀粟(こくぞく)を算出する、
是れなり。
寺田一清『二宮尊徳 一日一言』
「天地(あめつち)」は、身近な表現にすると「自然」です。
この恩恵を感じるという意味で、山口宇部での自給稲作は大変役に立っていると感じます。
身近に自然を感じる機会が少ない都市部だと、台風や災害などで「自然は恐ろしい」ということは注目されるかもしれません。
でも、同じくらい、というかそれ以上の恩恵があります。
半農半X生活の実践、「宇部の農的生活」と「福岡のあきない」は、
僕にとっては、ちょうどいいバランスを保つ方法でもあります。
まだまだ完成形ではありませんが。
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山口で山下清展をやっているのは、なぜか福岡のタウン情報誌で知ったのですが…。
ちゃんと見たのは初めてだと思います。
とても繊細なちぎり絵で感動しました。
この日は、福岡から義妹が来たので、彼女にはゆっくりと見てもらおうと思い、僕は2歳半の娘と一緒に見て回りました。
娘がヤーヤー騒ぎ始めると周囲に迷惑なので、駆け足で。
ちょっと大変ですけど、できるだけ小さい頃に感性を磨けるような機会を作ってあげたい思いです。
「長岡の花火」
(これは美術館前の立て看板。「長岡の花火」の印刷です)
のところで娘が立ち止りました。
前の週に行った秋吉台の花火大会では、怖がってまともに見られなかったくせに、
山下清さんの「長岡の花火」は喜んで見てました。
そして、一足早く展示室を出て、娘と二人で喫茶店へ。
オレンジジュースをドンドン飲む娘。
なんか娘とデートしたような気分で嬉しかったです。
山下清展は、またじっくり見たいです。
合掌