水管理の難しさ | 半農半Xの実践 in 山口宇部
天地すでに命分あり、人類また命分あり、
これもとより天理必至の符(しるし)にして、
一完不変のものなり。
その命にしたがい、その分を守るが人道の本なり。
分を守るに道あり。
度を立てるなり。
度を立てるに道あり、これ節約なり。
およそ国用を制するには、一年の歳入を四分して
その三を用い、その一を余として貯蓄するなり。
寺田一清『二宮尊徳 一日一言』
600以上の大名旗本の財政再建、農村の復興に関わった二宮尊徳。
今、報徳記の下巻を、じっくり少しずつ読み進めてます。
節約倹約は、飢饉や災害に備える為、困窮した者など他者への支援の為と説かれています。
そして、かなり細かく分析的に数字管理していたことに吃驚します。
緩んでしまいがちな家計も、度々確認が必要ですね。(笑)
推譲のため、有事への備えのため。
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田植えから41日が経過しました。
(右側の畔際の生育が旺盛です。排水口側だからでしょうか?)
1株2本植えの苗も、1株10本~15本くらいに増えてきました。
今年は、手押し除草機を入れられたこともあり、雑草もだいぶ抑えられました。
本音ではもっともっと分けつして、1株20本以上に育ってほしいのですが、欲張っては駄目ですね。(笑)
種籾の処理に始まり、育苗、田植え、除草と、作業は一通り理解しているのですが、田植え後の水管理に迷っています。
深水管理をするか、間断灌水のタイミングはどうか?などなど。
去年は、出穂してしばらくして、株下からドカッと倒れこんでしまいました。
この原因が何か?
(恥ずかしいですが、去年の倒伏状態。赤銀のテープは鳥対策)
松本の稲作師匠に確認したところ、ケイ酸不足の可能性を教えてもらいました。
対策に、昨秋「貝化石」を撒きました。
また、書籍には、「土の固さも関係している」という記述もあります。
柔らかいと、穂が重くなってきて倒れやすい。
これは物理的に理解しやすいですね。
それで、梅雨明け後、10日間くらい中干(田んぼがひび割れするくらい)をする必要があるとのこと。
去年は、松本の師匠と相談して中干はしなかったのですが、今年は中干をしてみようと思います。
自給用の稲作なので、それなりに出来ればいいと高をくくっているのですが、
作る以上は、
「うまく作りたい」「美味しく作りたい」
と思う部分もあります。
何はともあれ、、、
除草剤で草や生き物を一掃せずに、田んぼの環境、稲の生育状態をじっくり観察して、そこから何かを感じる、感じようと努めることが、有機無農薬稲作の本義だと思っています。
中干が吉とでるか、凶とでるか?
合掌