久しぶりの日本語教育
村長若し謙譲を主とし、奢を禁じ、約を守り、分を縮し財を推し、
以て貧民を済わば則ち貧民感動し、
きん(音に欠)艶依頼の念消して、
勤労を厭わず、悪衣悪食を恥じず、
分を守るを以て楽と為す。
然らば則ち汚俗を洗い、廃邑(はいゆう)を興す、
何の難きことか之れあらん。
寺田一清『二宮尊徳 一日一言』
寺田一清先生の解説では、「きん艶依頼の念」とは、「むさぼり、うらやみ、たよる心」のことらし いです。
また、これまで尊徳の本を読んできた限り、
悪衣悪食は、「粗末な、質素な衣服、食事」という意味だと思います。
リーダーが率先して、慎み深く実行を踏むことが肝要。
経営者然り、親然りですね。
アピールすると本末転倒なので、我が子や後に続く人々が自分を見ているということを忘れず、どんな時も謙虚に誠実に実行していきたいです。
特に、一人でいるときにどれだけ実行できるか?
ここが非常に重要ですが、なかなかできていません。
これは一生続きそうです。(笑)
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田植えから遡ること1週間。
5月31日(土)に、山口県立大学のサテライトカレッジに行ってきました。
生涯学習的(?)な学びの場で、地域振興に関係するテーマで全4回。
1500円という安さに惹かれて(笑)、速攻申し込んだら受講者No1でした。
人生でもあまり経験のない1番ゲットで、一寸嬉しかったりしたのがお恥ずかしい限りです。
第一回目が「日本語教育について」ということで、これにググッと引っ張られたのも、申し込んだきっかけでした。
山口県立大学の先生のお話(同大学の日本語教育の取り組み状況)と、ニュージーランドの女子高に アシスタントで8か月間参加した女学生さんの体験談。
僕は、大学で日本語教育学専攻し、卒業後に2年間福岡の民間日本語学校で教えていたくらい、一時期どっぷりその業界でした。
なので、、、
ちょっと自分なりの思い入れを持って、お話聞いてました。
質疑応答の時間があったので、
「ニュージーランドでの気づき、学びを、帰国後にどのような形で課題化、テーマ化したか?」
と偉そうに聞いてみました。
自分は海外留学経験はありませんが、
「楽しかったねー。いい経験したねー。」
という個人的な体験談に終わらせてしまうのが、もったいないと感じます。
良い経験、良い気付きを得たら、それをどのような形で自分の人生のテーマにするか、大学教育に反映していくか、僕が教授だったらそこを重視したいです。
留学だけではありませんが、気づきや学びを消化(インプット)し、どんな形で発展(アウトプット)させるか?
ここに、自分自身の成長と生の充実があると思います。
まずは、日日のことに丁寧に取り組むのが基本ですが、そこにプラスアルファしていきたいです。
合掌