退職挨拶の行脚
(楠公旗文)
非 は理に勝つ事あたわず
理 は法に勝つ事あたわず
法 は権に勝つ事あたわず
権 は天に勝つ事あたわず
天 は明らかにして私なし
如何なる権力者も、天には決して、勝つ事出来ぬなり。
譬へば理ありとて頼むに足らず、押さるることあり。
且つ理を曲げても法は立つべし。
権を以て法をも圧すべし。
然りといへども天あるを如何せん。
『二宮尊徳 一日一言』(寺田一清)より
今の政治。
天あるを如何せん。
政治だけではないのですが、各々の人生において、僕の人生において、
天あるを如何せん。。。
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今週は、東京でお世話になったお客さん(エンジニアの皆さん)への退職挨拶をして回りました。
今まで名刺交換した方全員は無理なので、特に深くお付き合いのあった方にアポ取って面談。
3月は新機種の立ち上げ時期なので、多忙だと思われるのですが、お時間いただけ感謝感謝です。
これだけゆっくり、じっくりと退職の挨拶をして回れるとは思っていなかったので、色んな思いを噛み締めながら行脚しました。
その中で、同じ九州出身で同学年の方が一人いたのですが、僕の「半農半あきない」という生き方にとても共感してくれ、ご自身も
「そう遠くない将来に地元の福岡に帰りたい」
「同じ年齢のあなたが、そういう決断をしたことにとても勇気づけられる」
というお言葉をいただきました。
同じ時代を生きていても、世代により人生観が分かれるのですが、やはり同世代は少なからず自分の歩んできた道、今の環境、これからの人生について、近しい課題や方向性を見ているのだと感じました。
本当にお世話になった方々に、こうやって挨拶をして回るのはいいですね。
退職当日、間際でメールで済ませなくて大正解でした。
多くの方々が退職後も仕事抜きで、個人的に連絡先を交換してやり取りしましょうと申し出てくれて、それが社交辞令でもとても嬉しく感じました。
縁を生かすも殺すも自分次第。
生かすように努力していきたいと思っています。
その努力があって、縁が繋がっていく人がいてくれたら幸せです。
合掌