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「半農半あきない」実践録

「自給農」「あきない」を中心とした、日々の所感実践録

最後の稽古

勤苦分外に進めば、則ち富喜其の中に在り。
遊楽分外に進めば、則ち貧賎其の中に在り。
勤苦分外に進むは譲なり。
遊楽分外に進むは奪なり。
貴賎貧富の得失は、譲奪の二途にあるのみ。

             『二宮尊徳 一日一言』(寺田一清)より

 

今まで染み付いている習慣で、どうしても楽をする(楽が悪いのではなく、怠惰に流れるのがよくない)クセが付いてしまっているので、遊楽を分内に収めるということを意識していないといけないと思っています。

 

そういう意味でも、

 

農では、草刈をしたり、畦を塗ったり、種を蒔いたり、水路を補修したり、何かしら身体を動かさなければならないので、

 

自然、時間潰しに遊楽に耽るという余地がなくなるのは、

惰性の強い僕にとっては、良いことです。

 

                    ***


3月31日を以て、東京での会社員生活に終止符を打つのですが、その前にやっておきたいことがありました。

 

市川に住んでいたとき(2005年~2010年)にお世話になった剣道の道場に、お礼稽古に行くこと。

 

昨年11月の昇段審査前に稽古つけていただき、連盟の日本剣道型講習会にも飛び入りで参加を申し込んでいただいたり、本当に良くしていただきました。

 

その後、無事に昇段できたあと、メールでお礼はしていたのですが、

顔を出せていませんでしたので、東京を去る前にお礼と感謝を伝えておきたいと思い、京成線に乗って中山に行きました。


一寸寒さが戻った関東ですが、小学校の体育館に向かうまでの道すがら、綺麗に咲いた梅を見ながら歩きました。

 

到着すると相変わらず稽古熱心な懐かしい顔が、満面の笑みで迎えてくれました。

小学校では、卒業式も終わったあと(?)らしく、グルッと卒業生の書が飾られてました。

 

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教本に載っていたものから好きなのを選んだのか?お父さんやお母さんから教えてもらったのか?
いろんな言葉が個性ある文字で書かれていて、微笑ましい気持ちになりました。


中には「晴耕雨読」なんて書いてる子もあり、将来有望だなぁと感じたりしました。

「一所懸命」も多かったです。

「一生」ではなく「一所」としているのが、良いですね。

 

さて、剣道は「打ちたい当てたい」「打たれたくない当てられたくない」ということが多いですし、実際に試合の勝ち負けはそれが全てなので、フェイントを掛けたり、出ばなを狙ったりと勝つためのテクニックも様々でそれに腐心します。

 

それも身体能力が最も高い年齢までは、それも無理ないことで、自分もつい最近までいいタイミングで綺麗に打突できたということに優越感と充実感を感じていました。

 

格好付けて逆胴を打ったり、片手突きなんかして。。。今思うと、恥ずかしい。


今日は、前日の古事記の勉強会の影響が大きかったと思うのですが、自分の気持ちを平らかに謙虚にするよう努め、相手の気持ちに寄り添って、気持ちを合わせ、自分の異心に打ち込むつもりで相対する。

 

そんな姿勢で臨みました。

 

相手は相手ではなく、自分自身。

 


すると、新たな発見がありました。

 

今までの「打った打たれた」「当たった当てられた」の世界で、「この先生とやってもあまり面白くない」と、失礼にも感じていた方との稽古が一番充実していたということ。


稽古している時に、互の気持ちが同じ波長を描いている感覚。


今までいなかった新しいステージに立てたような、そんな有難く嬉しい最後の稽古になりました。


4月から宇部に戻って、福岡に戻って、新しい道場で新しい剣縁が生まれるのが楽しみです。


合掌