大雪の思い出と建国記念日
今日は建国記念日。これについては反対の説もある様であるが、
米国などのように、歴史の浅い国では実証的な建国資料もあるが、我が国のように長い歴史をもつ国ではそれは不可能である。
そこで立場は二つ。
科学的に正確でない資料がないから放って置くか、
それとも、民族の伝承に従って慶祝するかという二種の立場がありうるが、
私は後者の立場に賛したい。
~『森信三先生 一日一語』(寺田一清)より
先週末は、4月からの仕事の件で兄と打ち合わせするために福岡に帰省していました。
そして、その間(2月7日夕方から2月8日にかけて)、関東甲信越では20年以上ぶり?の大雪になったということで、交通機関が大混乱しているというニュースでした。
ちなみに、その陰に隠して「東京都知事選挙」という一大行事が執り行われていたのですが。。。
「長野県松本市も49㎝の積雪」
というテロップ。
僕が大学在学中に大雪が2回降ったのですが、
一回目は1年生の冬、1998年長野オリンピックの年でした。
「雪が少なく白馬のジャンプ台がピンチ!!」という中のドカ雪で、何とか無事にオリンピック開催。
当初は盛り上がりに欠けていたのが、メダルラッシュですごくヒートアップした印象でした。
二回目は、大学卒業の2001年冬。
この時は卒論も終えて、あとは家庭教師のバイトとダラダラ過ごしていただけだったような記憶しか残っていません。
朝起きたら膝上まで埋まってしまうような大雪。
車にも乗れず、もともと雪の少ない松本なので、除雪用のスコップなぞも持っていなかったため、有機米づくりのサークル(昔ながらの田んぼの会)でお世話になっていた隣町の農家の方にスコップ借りに、吹雪の中、トボトボと歩いて行ったのをよく思い出します。
車社会だったので、結構、近いと高を括っていたのですが、それが遠いのなんの。
一面真っ白で音のない世界を一人で歩く経験は、今のところあれ以来経験していません。
そして、今年の大雪。
松本はこの時期が一番寒いから、全然雪が溶けてないだろうなぁと当時を思い
出しながら、第二の故郷に思いを馳せています。
さて、今日は建国記念日。
世界のいろんな国に同じような記念日が存するようですが、「独立記念日」「解放記念日」というような表現が多く、明らかに「宗主国」を想定したような含みです。
それに対し、「建国記念日」。美化していると言われるかもしれませんが、日本人にはしっくりくる名づけですね。
冒頭に引用した森信三先生の一日一語ですが、とにかく、自分含め「科学的かどうか
」というような、「根拠なき科学盲信主義」が根深い今の時代、温かい思いで人を信じたり、寄り添ったりすることと森信三先生が「後者を賛したい」ということ、通じるものがあると思います。
数値化、定量化できないもの(人生にとってはこちらの方が重要なことが多い)、目に見えないけど信じる、思うこと。それを大切に温めていきたいですね。
改めて建国記念日。
これからの日本がどうあるべきか。
これは日本人である自分がどう生きるべきかに帰結すると思うのですが、我が子や子々孫々の世代が、「自分もこんな生き方がしたい」と思ってもらえるような日本人としての実践を積んでいきたいと思います。
合掌