「半農半あきない」実践録

「自給農」「あきない」を中心とした、日々の所感実践録

心から理解する

自分に対して、心から理解しわかってくれる人が数人あれば、一応この世の至楽というに値しよう。
          ~『森信三先生 一日一語』(寺田一清)より~


3月までの契約で出向している今の会社で、電機製品の部品を最初に手掛けたのが2007年秋でした。

その初めての仕事から苦楽を共に、パートナー会社としてお付き合いしている韓国メーカーのK常務。半年ぶりに来日され、営業同行。

 

K常務とは、徹夜で仕事したり、僕が日帰りで韓国に試作品を取りに行ったり、逆に前日に呼び出して日本に来てもらったり、休日は一緒にソウルに繰り出したり、いろんな時間を共有してきたおかげだと思うのですが、胸襟を開いて付き合える間柄だと思っています。

 

久しぶりに夕食も一緒して、話の流れで退職する旨を切り出すと非常に吃驚され、しきりに残念がってくれました。
月並みですが、仕事を通じて国や仕事を超えた人と人とのお付き合いができるのが、無上の喜びです。


そして、、、

 

最初に引用した森信三先生の今日の一語で思うこと。

 

本当に心から理解してわかってくれるのは、両親、妻、兄弟だと思いますが、自分が誠意をもって謙虚に素直に人を理解しようとすれば、自分に対して同じように心からわかってくれる人もできると信じます。


自分がこの人生の最終の場面で、どれだけそんな人が居てくれるか(=どれだか自分が人を心から理解しようと努めたか)、それが人生の最大かつ最終目標だと思っています。

逆に、どんなに地位や名誉、金銭的に成功したように見えたところで、それらが媒介した人間関係ほど陳腐で悲しいものはないと感じるのが、僕の人生観です。

 

今日も一日、「俺が俺が」にならず、どれだけ人の気持ちに寄り添えたか?

柔らかい温かな心持で一日を送れたか?