「半農半あきない」実践録

「自給農」「あきない」を中心とした、日々の所感実践録

所感

自転車通勤の風景

この2週間が東京での最後の生活ということで、自転車で都内を通勤するのもあと数えるほどです。 人間の悲しい性で、残り僅かとなると急に愛おしくなったり、名残惜しくなったりするもんです。親孝行は、親が元気なうちにするのが良しです。 これまでは通勤中…

最後の上京

ものにもたれる人間は、 やがて人にもたれる人間になる。 そして人にもたれる人間は、 結局世の中を甘く見る人間になる。 『森信三先生 一日一語』(寺田一清)より 僕は結構、世の中を甘く見ている方だと思います。 よく言えば楽観的。なんとかなると思って…

退職挨拶の行脚

(楠公旗文)非 は理に勝つ事あたわず理 は法に勝つ事あたわず法 は権に勝つ事あたわず権 は天に勝つ事あたわず天 は明らかにして私なし 如何なる権力者も、天には決して、勝つ事出来ぬなり。 譬へば理ありとて頼むに足らず、押さるることあり。 且つ理を曲…

あのとき

生きしにと よのはかなさを よくみれば 氷と水と 名のみかわりて 『二宮尊徳 一日一言』(寺田一清)より 3年前の今日、僕は仕事で中国の常州市というところにいました。 お客さんの生産現場での立会確認のアテンドを終えて、まとめをしていたとき、 「仙台…

古事記をちょっと学ぶ

人にして徒に目前の利を謀らば、則ち禽獣となんぞ択ばんや。 人の人たる所以は推譲にあり。 此に一粒粟あり。 直ちにこれを食えば則ちただ一粒のみ。 若し推して以て之を種(う)え、秋実を待って食えば、 則ち百粒を食うも、猶お且つ余りあり。 是れ則ち、…

退職の挨拶

夫(そ)れ世の中の汝等が如き富者にして、 皆足る事を知らず、 飽くまでも利を貪り、不足を唱ふるは、 大人のこの湯船の中に立ちて、屈まずして、 湯を肩に掛けて、湯船ははなはだ浅し。 膝にだに満たずと、罵るが如し。 『二宮尊徳 一日一言』(寺田一清)…

父の古希

教育とは流水に文字を書くような果ない業(わざ)である。だがそれを巌壁に刻むような真剣さで取り組まねばならぬ。 『森信三先生 一日一語』(寺田一清)より 大学4年の教育実習、卒業後2年間の日本語教師で少し「教育」を齧ったのですが、人に教えるという…

久しぶりに自転車通勤

書物に書かれた真理を平面的とすれば、「師」を通して学びえた真理は立体的である。 ~『森信三先生 一日一語』(寺田一清)より 実際に講演を聞いたり、会って話したり、また、一緒に活動する中で得られるものや気づきは、確かに深みがあり、自分の中の深い…

一足先の送別会

天道人道に和して、百穀実法(ひゃっこくみのり)を結ぶ。原一変して田となり、田一変して稲となる。稲一変して米となり、米一変して人となる。 ~『二宮尊徳 一日一言』(寺田一清)より 近頃だと、「二宮」と言えば嵐の二宮和也くんの名前を出す人が多いで…

中原中也など 山口出身の詩人

手紙の返事はその場で片づけるが賢明。丁寧に―と考えて遅れるより、むしろ拙速を可とせむ。 ~『森信三先生 一日一語』(寺田一清)より 手紙の返事(主にお礼状)、綺麗に書こう、気持ちを込めて気の利いたこと書こうとして、出しそびれることが良くありま…

出家願望

君子は君子を友とす。故に益々善に進む。小人は小人を友とす。故に益々悪に陥る。夫れ禽獣は猟夫を懼れ、小人は君子を畏る。畏るれば則ち近かず。近づかざれば則ち之を如何ともするなし。 ~『二宮尊徳 一日一言』(寺田一清)より 類は友を呼ぶ。 同じよう…

拙速か巧緻か

物事は一おう80点級の出来栄えでよいから、絶対に期限に遅れないこと。これ世に処する一大要訣と知るべし ~『森信三先生 一日一語』(寺田一清)より ブログを始めてみて分かったこと。 ・意外に自分の考えが纏まっていないことが分かった。 ・そのくせ、長…

いま、いま、いま

先祖の恩徳 おのれが勢、世に行わるるとも、己が力と思ふべからず。親先祖より伝え受けたる位禄の力と、拝命したる官職の威光とによるが故なり。 ~『二宮尊徳 一日一言』(寺田一清)より 福岡に東林寺という曹洞宗のお寺があります。 5年ほど前から、父と…

大雪の思い出と建国記念日

今日は建国記念日。これについては反対の説もある様であるが、 米国などのように、歴史の浅い国では実証的な建国資料もあるが、我が国のように長い歴史をもつ国ではそれは不可能である。 そこで立場は二つ。 科学的に正確でない資料がないから放って置くか、…

心から理解する

自分に対して、心から理解しわかってくれる人が数人あれば、一応この世の至楽というに値しよう。 ~『森信三先生 一日一語』(寺田一清)より~ 3月までの契約で出向している今の会社で、電機製品の部品を最初に手掛けたのが2007年秋でした。 その初めての仕…

東京生活と週末農

生身の師をもつことが、求道の真の出発点 ~『森信三先生 一日一語』(寺田一清)より~ 何かに陶酔しきってしまうことに、若干白けた思いを感じる、冷めた部分が自分にはあると思っています。 特定の宗教や何かを信じ切ってしまう人が、逆に羨ましくも思え…